金屋緑地公園内の七人衆

90号 2007.6月発行

――――――御印祭:子供たちへ――――――
400年ほど前
鋳物師7人を
7人衆は
利長公のその後の
手厚い保護に感謝して
公の命日にお参りし
鋳物の繁栄を誓い
恩に報いました

これが御印祭として
今に続いています
19日の前夜祭で踊る弥栄節(やがえふ)は厳しい鋳物の仕事場で生まれた唄です老若男女千人あまりの人々が金屋町を踊ります
 加賀藩二代藩主前田利長が
金屋町へ招いて仕事をさせました
4年前
高岡市立西条小学校の
6年生が
地域の産業の学習の
一環として作成した銅像郡です
地元の鋳物師さんの
協力を得て
鋳物造りを体験しました

前田利長に招かれた7人衆の像はプロが作りました
未来へ羽ばたく子供たちをやさしく見守っています
(金屋緑地公園内)

弥栄節
子供踊りの練習
奉納踊りの練習
小学5・6年生が神様の前で踊ります
基礎から厳しく教えられます

リハーサル風景
←御印太鼓

奉納踊り→

6月19日
18:00 神様が有礒正八幡宮出発
      金屋町公民館へ
18:30 御印太鼓(金屋緑地公園にて)
      金屋町の小4から中3の子供たち
19:15 やがえふ踊り 
      園児(金屋緑地公園)
      小・中・高校生、金屋町の子供たち
         (石畳通りにて)
      
19:50 石畳通りにて民謡団体の皆さん
      舞台踊り (金屋緑地公園内)
             奉納踊りの子供たち
             弥栄節保存会
             民謡団体
     
20:45 石畳通りにて富山大学生
      西条校下婦人会
      金屋町婦人会
      伝統産業青年部
      金屋町青年協議会
21:20 子供奉納踊り
      神様のお宿(金屋町公民館)前にて
6月20日
11:00 神事(金屋町公民館)
20:00 神様が有礒正八幡宮へ
なでしこの部屋弥栄節(やがえふ)を子供たちへ

今年も、女の子にやがえふ踊りを指導しました。金屋生まれの私は保育園のころから踊っていますので、練習している子供たちをみていると、自分の子供のころを思い出します。夕食後に友達とあえるのはうれしくて、練習の広場へ走って行ったものです。何曲か踊ると飽きてきてそのうちだるくなっていやになってきます。「ほら、しっかり踊らにゃ、おやつもらえんよ」という声に背筋を伸ばしたものです。休憩時間に鬼ごっこをして走りまわっている子供たちを見ていると変わらないなと思います。
近年は、金屋町の子供だけでなく校下の保育園、幼稚園、小学校3校、中学校、一部の高校の生徒さん、交流のある富山大学芸術学部の有志の皆さんが参加してくださいます。
「やがえふ踊ったな」・・・「鋳物の作業唄だったな」・・・「高岡は銅器が特産だったな」・・・「加賀藩前田の殿様ゆかりの地だったな」と、記憶の中に残っていてくれたらいいなと思います。
唄の意味が解らなくても、友達と踊るのは楽しかったし、祭りの準備や、当日のお世話をしている大人たちが凛としていて魅力的でした。辛い労働の中から生まれた唄と知ってから先人の思いが胸にしみて、ますます金屋町が愛しくなりました。子供たちが御印祭に参加することは大きな意味があると感じています。
先人の心に触れることは、自らの人生の糧になるものと思います。次の世代の人のために伝えていく努力をしなければなりません。