64号 2005.4月発行

――――――街角のものがたり――――――

伝えの扉  (平成13年度事業)   
扉を開くと、未来へ続く階段が現れます。御車山(高岡の祭りの山車)のカラクリさるも扉の上から望遠鏡で未来を見ています。後ろを振り返ると、鳥獣戯画から抜け出してきたうさぎや、かえるが過去の宝物を運んでこちらへやってきます。伝統を活かしながら新しい時代を開拓するため、さあ一歩踏み出しましょう。
  こんな街角

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高岡市民参加型パブリックアート
都市という共同体のシンボルとして、市民の生活に潤いを与え、「ものづくりのまち」として、街全体に創造的なメッセージを発信していく存在を考えた。伝統産業を活かしながら、新たな時代を開拓する創造的なエネルギーを発散する「場」づくりを計画した。
多くの市民が参加することのできる新しいパブリックアートになることを目標としている。設置場所の選定から、どのような理念の作品をつくればよいかを、多数の一般市民が参加する高岡市パブリックアート市民会議で幾度も検討した。
 


鎮守の杜のアルチザン  (平成14年度事業)
東の空が明るくなってきました。
夜の杜を守っていたふくろうが職人に姿を変えた精霊達に呼びかけます。
精霊達は森羅万象を作りあげるためにそれぞれに与えられた仕事をはじめました。
街の再開発によって取り残された大ケヤキの周りでは今でもこんな日々が続いています。
  こんな街角
 
万葉の風  (平成15年度事業)
万葉の時代から人々に愛され続けたたけやきの木が、高いビルの前で勢いよく枝を広げています。根元にあるオブジェはやさしい曲線美と重厚な安定感に満ちています。腰をおろしていると、けやきの葉をゆらす風は万葉時代も今も同じなのだろうとふと思いました。
 こんな街角



受賞旅行・第二話

東京は良いお天気だった。それでも空気は冷たくて、キリキリと頬にささる。京急空港線の快特で新橋まで行き、そこでゆりかもめに乗るのが、一番乗り換えが少なくておじさんおばさんには良いと考えた。ヤフーの路線で調べておいてよかった。10:33発の次は10:53発であることも調べてあったので、遅れて到着した今回のような場合も慌てることなく目的地へ向かうことができた。
もよりの駅から日本科学未来館までは少し歩かなければならなかった。一歩一歩近づくにつれ、表彰式会場への思いが膨らんできた。前回来たことのある金森さんが前方の建物を指して「あれだ」と言うと、「ほほーっ」と歓声があがった。7階のレストランで軽食を食べたあと、受付で名札とピンクの花飾りをもらって席についた。もう大勢の受賞者や関係者が座っていたが、硬い雰囲気でなかったのは小、中学生が多いからなのか。しかし、おしゃべりな私達も緊張して静かになった。実行委員長の話が始まった。「MAPは地図のことだが、平面の地図だけでなく、その地域の生き方、特性などを織り込んだ地図を表現するメディア、アンド、ピープルの意味もある。人々のかかわりにメディアを活かしていけたらと考えている。」まさしくこれが私達のホームページ「ねっとこ金屋」の目指しているところだ。名前を呼ばれ壇上に上がった。これからも地道に続けていきますので、また見てやってくださいという思いで頭を下げた。記念写真を撮ってもらって懇親会会場へと移動した。。・・・・・・
次号へつづく