44号 | 旅先で見た高岡の作品 発行2003.8月 |
私がこの目でみた作品 |
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伝統工芸高岡銅器大型作品集(高岡市商工労働部中小企業課)より |
朝 圓鍔勝三作 広島県広島市 広島駅新幹線口駅前 |
鳥の詩 海野建夫作 三重県津市 津市役所 |
原爆殉難教え子と教師の像 富永直樹作 長崎県長崎市 平和公園 |
札幌五輪聖火台 柳宗利作 北海道札幌市 真駒内競技場 |
芸術の森 |
高岡市民の憩いの場、高岡古城公園内に19の作品があり、芸術の森と称しています。市政90周年を記念して、市の地場産業が誇りとする鋳造技術と日本の代表的彫刻家の成果とが見事に融合、昇華しています。一度ゆっくり鑑賞してみてはいかがですか。 |
銭湯 子供のころ我が家にお風呂がなかったので銭湯へ通いました。母と祖母と一緒に、石鹸等を入れた小ぶりのバケツと、バスタオルや着替えの入った風呂敷包みをもって斜め向いにある銭湯の裏口から入りました。この辺りの人たちは皆裏口を利用していました。おがくず置き場の隣りを抜け、台所や座敷の横を通り家人に挨拶をし、男風呂の脱衣場では顔見知りのおじいちゃんに挨拶をして、女風呂の脱衣場へ急ぎます。母と祖母の後ろからついていく私は男風呂にしかない大きな火鉢と、その周りでお茶を飲みくつろいでいるお年寄りをうらやましく思ったものです。 友達がいると楽しくていっしょに遊んだものです。大人から注意されることで迷惑行為、危険な行為などを学びました。また、一人で来ている人には背中を洗ってあげること、先に帰るものは桶一杯のお湯を「どうぞ使ってください」と知り合いに置いてくることなど、しきたりがありました。私はうまくできるようになるだろうかと不安に思っていましたが、思春期を迎える前に家に風呂ができたので、銭湯へは行かなくなりました。そのころ弟がこんなことを言っていました。「友達から、「おまえの姉ちゃんいつまで男風呂通っていくのか?」と聞かれたぞ」と。 |