37号 初詣:家内安全、世界平和
発行2003.1月

賀正・賀正・賀正・賀正・賀正

新しい年の朝は、同じメニューだけど毎年微妙に味が違うという
私の手作りおせちとお雑煮で始まります
そのあと、氏神様へ詣でておはらいをしてもらいます
神殿の前で正座して頭を低くしていると、
神主様の振られる御幣の音がサラサラとして、清められた感じがします

氏神様である有礒正八幡宮と、高岡で一番人気の射水神社を紹介します

有礒正八幡宮 高岡市横田町3丁目1−1
主祭神

有礒神(アリソノカミ)
綏靖天皇(スイセイテンノウ)
応神天皇(オウジンテンノウ)
をはじめたくさんの神々が祀られている。わが町の御印祭にお招きする、金毘羅神、日本武尊、石凝姥神、前田利長公も祀られている。

由緒

「有礒宮」と「横田正八幡宮」が合祀された神社。北陸道と千保川の交わる要所に置かれている。
有礒宮は古代大和より移住して来た有礒の民が渋谷の浜(現高岡市雨晴岩崎の沖合い)に祀ったとされる。浸蝕がはげしくなり、現古城公園小竹藪付近に移されていたが、高岡城築城に際し、横田正八幡宮と合祀された。築城様式の石垣はその折、前田公によって奉納されたと伝わる。
神輿

当初元禄9年に造られたものが、一旦失われた後、天明年間に復興され、嘉永年間(1848〜1853)に大修理を経て現在まで伝えられている八角神輿である。神輿を飾る金具は御車山を飾る金具と製作技法、技術年代とも共通したものが多い。
参考:有礒正八幡宮のパンフレット、金屋町のパンフレット


射水神社 高岡古城公園内
祭神

瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
伊勢神宮に祀られる天照大神の孫神様。
「二上神」とも称される。
五穀豊穣、商売繁盛

「延喜式」神名帳で越中国唯一の「名神大社」に選ばれている。

創建と鎮座

日本書記に天武天皇三年に奉幣を預かったと記されていることから、創建は千三百年余り前の奈良時代以前とされている。
伝によれば養老年間(714〜723)に建った養老寺に、二上権現と称して祀られた。当時の領域は二上全山の22万坪余りにも達した。二度にわたる兵火で焼失するが、前田利家により復興。明治8年現在地に遷座された。
二上射水神社(二上山麓)

古城公園内の射水神社のもとの神社。県の文化財の木造男神坐像(平安時代中期の作)がある。
右の写真は春の大祭の行事。二上山頂で神を向え、「築山」と呼ばれる祭壇に遷され、儀式が終わると午後4時までに解体される。この時刻に遅れると神様が怒ると言い伝えられている。

築山行事:4月23日
写真:たかおか「歴史との出会い」
参考:射水神社のHP;http://www.imizujinjya.or.jp/ )

わが家のお正月

 おばあちゃん曰く「お正月は、年神様が家々を訪問なさるから留守にしたらだめやよ」と。神様は姿が見えないので来られてもわからないのですが、親戚の人達が集まって毎年にぎやかなお正月です。私の手料理でもてなすのですが、人数が多いし、時間も揃わないので大皿に盛り付けて、質より量の食べ物を準備します。質を問われないので私としては嬉しいことです。お酒が入ると、楽しくなってお喋りも弾んで、なおさら味はどうでもよくなるので助かります。
 正月休みやお盆休みに旅行に出かける方もいらっしゃいますが、わが家では正月は年神様が、お盆にはご先祖様が来られるというので、家を空けたことがありません。年神様もご先祖様も姿は見えませんが、きっとあの大宴会の中に加わって楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか。今年の料理はお口にあったでしょうか。