34号 金屋町市定期観光バス
発行 2002 .10月

金屋町:格子つくりの家並み 14:30〜15:00
金屋町
―「百万石文化紀行」旅のしおりよりー


高岡城の築城とともに利長の命をうけて、当時、砺波郡西部金屋に住んでいた鋳物師が移り住んだ。利長は千保川左岸に長さ100間、幅50間の土地を与え鋳物作業所を建てさせ、所役を免除して保護したのが金屋町の起源である。
金屋の町並みは、道路両面に建ち並び、各家は道路側に母屋を配し、中庭を挟んで土蔵を置き、その土蔵の奥に常に火を使用する鋳造所を置いている。万一の失火の際は、土蔵の開口部に味噌で目張りをして延焼を防いだ。町屋のいずれも前面に格子戸をはめ、一階の屁を厚手の板葺きとし、二階正面に簗や束の周りを白漆喰壁で塗りこめられた伝統的な美しさを持っている。
千本格子の町並み
私がにわかのガイドになりました。昔は鋳造場がたくさんあって、騒音と悪臭に包まれていましたが、とても活気があり、情の深い町だったことを伝えました。
お土産「利三郎」
色々な小物が並んでいてお土産に最適です。いろりがあって気持ちが和みます。お店の裏の工房へもおじゃましました。
※金屋町散策マップが置いてあります。
「利三郎」工房
工房へ入ると、金属臭と湿った土の匂いがして、子供のころのなつかしい金屋に出会えた気がしました。
ひとっしゃん手作りの銅製マウスパット
―玄関に紹介してある―
私のホームページの先生である「金屋町のひとっしゃん」の工房も訪ね、マウスパットの話を聞きました。
宗泉寺
市の文化財の銅製十一面観世音菩薩坐像があります。高岡で鋳造された仏像では最古のものだそうです。連絡してなかったので見ることはできませんでしたが。
金屋緑地公園
前田家の家紋をイメージした公園です。移転した鋳造所跡にできました。「たたら28号」の弥栄節を踊っているのが公園内です。参考まで

金屋町マップ(赤い◎印が今回行った所です)
30分しかなかったので駆け足で回りました。県外からのお客さんもいらしたようでしたが、金屋町を解ってもらえたでしょうか。今回は行きませんでしたが、金屋町公民館2階の鋳物資料館には文化財の「仁安の御綸旨」(たたら27号参照)、文化財の「鰐口」(元禄9年1696製造)など、金屋の歴史と先人の暮らしを伝えるものが展示されています。(連絡が必要です。)


二上山;守山城址  15:30〜15:45
「たたら35号」(次号)で紹介します

なでしこの部屋

利家正室まつ様
 先日、金沢市の金沢城址で開催されている「加賀百万石博」に行ってきました。大河ドラマ館内の「あなたはどのタイプ?」のコーナーで楽しい思いをしました。画面に出てくる10の質問に答えると、「まつ」「おね」「はる」のうちあてはまるタイプの名前が表示されるというものです。私の順番が来て、出た結果は「あなたは「まつ」タイプです。」でした。周りで見ていた人達から「あら、いいわね〜」とうらやましがられましたが、テレビドラマ「利家とまつ」が始まってからすっかり「まつ」になっている私にとって、「やっぱりね」という感じがしたのでした。
 テレビを見て、戦国時代の女の人も前向きに力強く生きていたことを知りました。戦国時代は男だけが活躍したように思っていましたが、男は男の長所を活かし、女は女の長所を活かして、助け合って生きていた時代なのだと思うようになりました。信頼し合い、お互いを尊敬し合える夫婦が充実した人生を送れるということでしょうか。「男女共同参画」の精神をみたような気がします。
 熱しやすくさめやすい私のこと「私にお任せくださりませ」は忘れるでしょうけど、信頼と思いやりの心は忘れたくないものです。