108号2008.12月発行

―――――――2008年を振り返って―――――――

ヤッホーの会活動報告

 2月14日 北信越シルバー人材センター
ホテルニューオータニ
連絡協議会の交流会アトラクションに出演。
 4月14・16・19日 弥栄節踊り講習会
高岡ふれあい福祉センター
受講生を募り、ヤッホーの会メンバーが指導。
 4月26・27日 さまのこフェスタIn金屋
高岡市金屋町
金屋町のイベントを盛り上げるため演じた。
 5月17日 西条小学校運動会(囃子方参加)
高岡市立西条小学校
毎年恒例の児童全員による弥栄節に囃子方が参加。
 6月19・20日 御印祭(利長公の遺徳を偲ぶ祭)
高岡市金屋町
石畳通りや公園の特設舞台で披露。踊り手が1000人を超えた。
 6月22日 アバンサルフェスタ2008
アバンサルプラザ高岡
(財)高岡市婦人生活研究所主催のフェスタに出演。
 10月5日 高岡西部中学校の学校祭
高岡市立高岡西部中学校
学校祭で踊る中学生に、弥栄節を指導。
 10月25・26日 金屋町楽市
高岡市金屋町
金屋町の通りや民家を使った空間ミュージアムの催しで、踊りを披露。
 11月1日 男女平等EXPO高岡2008
ウィングウィング高岡
高岡市男女平等協働参画宣言都市記念式典オープニングで披露。
ヤッホーの会とは:
弥栄保存会の中にあって、踊り、囃子の指導、広報活動、イベント、祭りへの参加など弥栄節保存のために積極的に活動している会です。弥栄節の「弥」と「保」をとって楽しい響きで「ヤッホーの会」と名づけました。

「千保川を語る会」でおもしろいイベントに参加したので紹介しましょう。
「馬下げ、川下げ」
藩政時代、高岡吉久に加賀藩の米蔵がありました。田園地帯の砺波野でとれた米が、戸出のお蔵に集められ、馬に積ませて川まで運び、舟に乗せて川を下り、吉久へ納められていたとのことです。来年開町400年となる高岡のために米を納めるという設定で、昔の運搬を再現しようというイベントがおこなわれました。

9月27日、気持ちの良い秋晴れの下、高岡市長らの挨拶の後、「戸出米JA」という札がつけられた米俵を積んで、馬二頭が戸出お蔵跡を出発しました。その後に続いて、複数の参加団体の100人近い人々が、戸出から高岡おとぎの森公園まで歩きました。遠くに見えていた二上山が歩くにつれ、だんだん大きくなってきました。時々、刈り取られた田圃の上を心地よい風が渡っていきました。

おとぎの森から先は市街地へ入るので、ここで前半は終了し、20人ほどで千保川沿いを歩きました。途中、二頭の馬と連れ立って国道を渡るのが至難の業でした。もう少しで渡りきるというところで糞をしてしまい、後片付けも大変でした。暑くなってくると、馬が疲れて動かなくなったため、ガソリンスタンドで水をもらい休憩するというハプニングもありました。道行く車中の人々の驚く様子が滑稽でした。携帯電話で写真を撮る人、付いてくる人、手を振って喜ぶ子供たち、沿道の人々を楽しませながら歩きました。

千保川の、かつて舟着場があった場所から舟に積み替えました。菅笠をかぶり、加賀藩の梅鉢紋のはっぴを着た船頭さんが、舟の前と後ろに立って、慣れた手つきで櫂をあやつり下っていきました。見送った私たちは吉久へ向いました。

千保川が注ぎ込んでいる小矢部川を下って伏木港近くの吉久へ無事着きました。再び馬に積んでお蔵跡のお寺の境内に納められました。吉久の蔵に納められた米は、この後北前船で運び出されたのでした。
疑似体験をしようと、遊覧船に乗り、伏木港から海へ出て、また戻り、北前船資料館を見学しました。ここは元回船問屋だった秋元家を資料館にしたもので、住まいや蔵や、庭や、屋根の上の望楼が当時を物語っています。望楼から海が一望できます。今は建物がひしめき合っていますが、昔は海までよく見えたでしょう。荷物を積んだ船が水平線に現れたような気がしました。
つかの間のタイムスリップ体験でした。