7号 発行 2000.7月

エンヤシャヤッシャイ
気合の入った掛け声と、
もの悲しい胡弓の音色が
不思議なハーモニーとなって、
千本格子の家並みに流れます。
今年も6月19日、20日に、金屋町で御印祭が行われました。


御印祭 
6月19日(前夜祭),20日(式典)

藩主利長公より土地を拝領したことや、多くの手厚い保護をうけたことに感謝の意を捧げ、遺徳を偲んび、高岡鋳物の繁栄を祈念して、毎年命日に行います。高岡開町にあたり西部金屋から呼び寄せられた鋳物師達が、利長の命日にお参りをしたことから続く、約400年の歴史を有するお祭りです。

弥栄節踊り 6月19日夜

弥栄節とは、たたら板を長時間踏み続けるという重労働中に、調子を合わせたり、力づけたりするために、歌われていた歌です。
その歌に、男踊り、女踊りを振り付けて、町内の子供も大人もみんなで踊ります。

今年も盛況でした

金屋町の大人子供のほか、2つの保育園、3つの小学校、高岡短大有志、各種民謡団体のみなさん、高岡伝統産業青年部のみなさんが、囃子方の音に合わせて踊りました。嬉しいことに、年々参加人数が増え今年は850名でした。ご協力下さった方々、ありがとうございました。また来年も盛大な祭りにしたいと思います。

御印太鼓
たたらを踏んで炎をあおり、鋳物の湯が沸き立つ音を表現した締め太鼓です。小中学生によって、先人の苦労を偲び、町の平穏と発展を願って打ち鳴らされます。


なでしこの部屋

我が家のお祭り

わたしは祭りが大好きです。家族もみんなにぎやかな事が大好きです。主人も口にはだしませんが、祭りの踊りの指導にかける熱意や、祭りの日の軽やかな物腰、目の輝きが「祭り好き」を物語っています。
 「やがえふ」の手ぬぐいを握って数十年の私は、祭り囃子が染み付いています。子供の頃、踊りの練習の後にアイスクリームをもらったことや、夜の闇の中でかくれんぼをした事が楽しい思い出です。
 大きくなった息子や娘たちの「やがえふ」の思い出と、私の子供の頃の「やがえふ」の思い出とは、時代が違うはずなのにうまく溶け合って楽しく語り合っています。
今年も無事祭りに参加できたことを感謝して、幕を閉じました。