16号 発行 2001.4月

*   お花見は やっぱり古城公園   *

桜を見なかったらその一年に春という季節がなかったような気がします。最近は「お花見」に行くことが無くなったので、仕事に出かける時など、遠回りでも古城公園の横を通ることにしています。これで今年も無事春を迎えられたということです。




◎越の彼岸桜
市の天然記念物

越の彼岸桜は北陸特有の新種で、市の花木に選定されている。

◎高岡古城公園

慶長14年(1609)、加賀二代藩主前田利長が、高山右近に設計させて築城した高岡城の遺跡が公園として市民に親しまれている。築城5年後利長が死去し、その後の幕府の一国一城令で廃城となったが、この名城を惜しんだ三代藩主利常が城の実質的価値保全を図ったため、壕塁はほとんど原型のまま今に至っている。


◎芸術の森

昭和54年、開町370年市制90周年の記念事業として古城公園内に開設。地元の伝統産業のひとつである鋳物技術の粋を集め、日本の代表的な彫刻家の作品18体が設置されている。


◎公園内の施設

市民会館、図書館、博物館、市民体育館、動物園、弓道場等



なでしこの部屋


ツバメの子育て

 子供の頃のことです。3月末のある日学校から帰ると、「来たよ、今年もツバメが。『チーチッチみわこちゃん元気?』言うて来たよ」と、おばあちゃんが嬉しそうに話してくれました。まさか名前を呼びませんが、遠いところから毎年やってくるこの小さな生き物に、特別な親しみを感じていたということでしょう。
 玄関の手前に土間があって、その天井に巣を作りやすいように棚がこしらえてありました。古い巣を自分たち夫婦が住みやすいようにつづくって、やがてひなをかえします。親鳥がえさを運んでくると、黄色いくちばしを顔より大きく開けてジュージュー騒ぎます。親はせっせとえさを運びます。あれほど大きかった口がさほどでもなくなり、姿が親に似てきたら、飛ぶ練習を始めるのでした。親は一生懸命教えます。広い海を渡るとき、おぶってやることも、えさをやることもできないのですから、自分の力で渡りきることができるように、しっかり教えます。
 私の子育ては、ツバメをお手本にしたように思います。3人ともそろそろ巣立ちの時ですが、たくましく生きてほしいと願っています。