17号 発行 2001.5月


「さまのこフェスタin金屋町」

去る5月5日、6日金屋町で行われました。
格子戸と石畳の町並みを散策して

400
年の歴史と伝統に息づいたこの町の素晴らしさを
堪能してもらおうと企画したものです。


※「さまのこ」とは千本格子のことです。


黒谷家  お茶席

般若家  江尻治泰 日本画展 江尻慶子 趣味の小物展

宗泉寺  高岡短大作品展 喫茶コーナー

○模擬店(休み処もあります)

弥栄節の実演
6日 藤田家前石畳通り
   午前10:30
   午後 1:00
      3:00
   保存会メンバーの踊りを披露
   一般の人々と一緒に輪踊り

みなさんと一緒に踊って賑やかでした。

大和温さんの人形劇
5日 「ゆづら」鋳物工房利三郎の隣り
   午後 6:30

私は見ることができなかったのですが、とても面白かったそうです。

大勢の人が来てくださり、大盛況でした。

北日本新聞 H13・5・9「天地人」より

調和のとれた古い町並みにたたずむと、気持ちが落ち着く。昔ながらのゆったりとした暮らしをほうふつとさせ、伝統を守り続けてきた住民たちの心意気に、現代人が失った大切なものを感じるからだろう



なでしこの部屋

さまのこフェスタ

「さまのこフェスタ」のさまのこは、家の前にはめ込まれた千本格子のことです。子供のころから慣れ親しんできた言葉です。けれど残念ながら、家が建直される都度「さまのこ」は消えていきました。実家にも嫁ぎ先にも今はありません。
 住まいにこそ先人の心がこもっているもの、無くしてはいけないと気づき、町並み保存の気運が高まりました。電線を地下にもぐらせ、石畳通りが整備され、移転した鋳物工場跡には公園ができました。公民館の二階を資料館にして、先人が残した文化的歴史遺産を観てもらえるようにしました。今回の企画は、多くの人にこんな金屋町に触れてもらいたくて行われました。
 お茶席の黒谷さんの家の調度品や庭が立派でしたし、何軒か観たさまのこのお宅の造りも見ごたえがありました。訪れた人だけでなく、我々住人も良さを再認識しました。これからも、昔を活かして今を生きる金屋人でありたいと思います。