里の四季
なんかへん・・・ いつもとどっか違ってなぁい 実家に近づいた時感じました。 |
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車を降りた時もやっぱり何時もとどこか違う 空を見上げて思わず声を上げていました。 「あれぇ、けやきの枝打ちしてある」 「カァーカァー」と私が行くたびに鳴いていた カラスの巣が幹の間に見えます。 |
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お稲荷さんの周りも明るくなっています。 大きな木の剪定は久しぶりの事。 |
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思い切って伐採された木も何本かありました。 「明るくなってよかったね」と言いつつ、 実家の様子が変わるのを寂しく感じる・・・ |
思い出 | |
ずっ〜と昔、私がまだ母のお腹の中にいた頃のこと。 母は、せど(裏庭)の周りに杉の苗木を植えるおじいちゃんの手伝いをしたという、 そんな話を聞いてから、杉の木を私と同い年の誕生木だと思うようになりました。 北風を防ぐ防風林を兼ねた垣根にしようとしたのでしょう。 ところが、私が小さな頃の杉の木は、 冬になって雪が降り出すと積もった雪の重みで倒れ込んでいました。 あの頃はずいぶん雪が降ったので、12月頃から3月頃まで根雪になって、 周りじゅうの田んぼが白い雪原となっていました。 雪が降ると杉の木が寝てしまい家の中からの視界が広がったという記憶があります。 防風林としても、垣根としてもあまり役にたってなかったということでしょう。 ところが春になって雪が溶け出すと、杉の木はむくむくと起きだしてくるのでした。 そんな事を何年か繰り返しているうち、杉の木も大きく育ちました。 雪が沢山降ることも少なくなり、冬になったからといって寝込んでしまうこともなくなりました。 雪が降ったといっては倒れこんでた根性なし・・・ でも、春になったらしたたかに起き上がってきて・・・ 幹はまっすぐに伸びていないから材木としての使い道もなさそう・・・ でもそれは雪に耐えた証・・・ 今回の伐採からも免れて残った杉の木たち。 私と同い年のこの木たちがこれからもたくましく育っていってほしいと思うのです。 |