ホーム           

里の四季


1月19日

明日が大寒という日
台所にはお餅が積み重ねてありました



もち米の古米があったし、じいちゃん(父)がせっつくから
”ころもち”作ってみたがやと

黒豆入り
昆布が入ったもの
食紅で3色に色付けされたもの

白いままの伸し餅もあります
つきたてのお餅は柔らかくて切れないので
1日おいて硬くなった餅です
母が長方形に包丁で切り
村の知り合いから借りてきた
餅切り機?で
父が薄く切っていきます




ちょっと手伝ってみたのですが
「さぁ、厚すぎちゃ」、「そっでちゃ薄くなりすぎやにか」
「あっちゃ、だんだんかたがっていっとるぜ」
うるさい、うるさい
父と母2人に任せておいた方が良さそうです

夕暮れも迫ってきたので、私は家に帰ることに・・・


1月31日



廊下の天井から吊るして
自然乾燥中でした

昔は藁(わら)で結んであったけど
今回は、荷造り用のナイロンの紐です

寒い時期(寒の内)に自然乾燥させる”ころもち”
子供の頃はたくさん作っていました

豆餅、昆布餅や赤、黄色、緑と色付けされた餅のとぼが並んでいたのを想いだします
それらを、薄く切りそろえ、一家総出で藁で結びあげていました
茶の間、広間、多い時は私たちが寝ていた部屋の天井から吊るした
さお竹に間隔をおいてきれいに吊り下がられた”ころもち”  

とても綺麗でした
オーロラのよう・・・オーロラって見た事も無いのに??・・大袈ですね

乾燥してくると弾けて割れ、落ちてくる事もありました
ねずみが悪さをしにくる事もありました。

それでも、
乾燥し終わって下ろされる日を楽しみに、毎日眺めていたのでした。