里の四季
雪解けが進んで ぞろぞろと顔を出し始めた・・大根たち |
久しぶりのお日様が眩しくて ”あみ笠”をかかぶってるのかい |
高気圧におおわれ青空が広がり 3月中旬並みの気温になり穏やかな日に |
こんな日の朝は、放射冷却現象で キィーンと冷え込むのです |
朝は凍ってカチカチだったろう雪は お昼過ぎにはザクザクに |
田んぼに残った雪は ザラ飴のようにキラキラ輝いていました。 |
小学生の頃は今よりうんと沢山雪が降ったものです。 12月になると雪が断続的に降りだし、3月いっぱいまで降り続いていました。 家の周りの田んぼは雪に覆われ、黒い土を見ることはめったにありませんでした。 今と違って昔の道は、車なんて通らない細いたんぼ道だったので、雪に覆われると どこまでが道で、どこからが田んぼなのか分からなくなっちゃいます。 そんな訳で、小学校低学年の頃学校へ登校する時は、 父があら道を自ら歩くことによって雪をよかし、歩く道を造ってくれたりしていました。 毎日毎日、行きも帰りも、人一人がやっと歩ける一本道を まるで跡撫ぜするかのように歩いていたものです。 (新雪が降ったり、吹雪いたりして消えちゃうとそれはそれで大変なんだけど) そんなことが続いたある朝 「今日はしみっとるよ、”そらのぼり”でっきよ(出来る)」と、 起こされる日があるのです。 そう、今日のような日だったのです。 うれしくて、嬉しくて、朝ごはんもそこそこに外へ飛び出したものでした。 大地を被った雪がカチカチに凍りついているのです。 細い道を跡撫ぜしなくっても、雪の積もってるところなら何処でも 雪の上を歩いて行けるのです。 真っ白な雪、真っ青な空、きらきらまぶしい太陽 雪の上を走り回り開放感にひたっていたんだと思います。 小学校5年生の時だったと思います 朝、教室へ入ってこられた担任の先生が 同級生達の要望を聞いてくださったのか、先生の提案だったのかは?だけど 「今日の1時間目は授業を止めて”そらのぼり”するぞ」と、言われ 「うわぁ〜やったぁ!」「やったぁ、やったぁ〜!!」と みんないっせいに校舎を飛び出したことがありました。 「富山市まで行ったぞ」「新湊市までも行けたぞ」と 村の周りを走り回りました。 帰る頃には、雪がだんだん緩んできて ずっぼ、ズッボと長靴を履いた足が雪の中に沈みだし、 慌てて道に戻ったのでした。 この時期になると想いだす、小学校の頃の楽しかったことの1つです。 |