ホーム           

里の四季


1月14日


里の鏡開きは14日
この日に神棚や、仏壇、床の間、お稲荷さんなどにお供えしてあった鏡餅をお下げます。

天神様の鏡餅は25日までお供えするのは嫁ぎ先も同じなのですが
11日に鏡餅をお下げすることにちょっと驚きました。
今でも違和感を感じてしまうのは
小さい頃からの習慣が身についていたからだったんですね。

今日、父が鏡餅をお下げしている姿を見て
そうやこの家ではやっぱり14日だったんだと改めて思ったのでした

車の流れと用水路の流れは
これしきの雪には負けないぞと・・・

家の周りは一面真っ白なキャンパスに・・・
青空に太陽が輝けば、思い思いの影絵を描きます

枝から離れてもまだまだ引き付ける魅力が・・・
赤い椿は自己主張
身を隠さないとついばまれてしまうのよと・・・
万年青は控えめ
ここで頑張っていますと手を上げる・・・
雪の中に雪より白い身を隠すネギ
最後まで咲き続けるのよと・・・
ひたすら頑張る小菊
雪の中でもまだ蕾をもつ・・
健気な山茶花
葉っぱが一枚も無いんだもの
写真じゃ区別がつかないでしょ・・?
けや木、キウイフルーツ、モモの木、柿の木
「雪の中の大根は甘くて美味しいよ
葉っぱも付けてくがやろ
よごしにしたら美味しいがいね」

雪の中からでも母は野菜を掘り出し
持たせてくれます


「あっかる(明るく)なったがいね・・・」
受話器の向こうから、明るく大きな声が弾んできました。

13日のお昼過ぎ
昨日(12日)、白内障の手術を受け(右目の)
今日午前中に眼帯をとってもらってきたといいう母からの電話でした。

襖戸でも、障子戸でもなんでもすべての物の淵(ふち)というか?
境目がはっきり見えるのだそうです。
同じ白い色でも全然違う白い色に見えるのだそうです。

検診を受け、手術を勧められた時には、
車の運転をする訳でもないし、歳をとったのだから視力もこれだけあれば良いんじゃないかと
思い、気乗りしなかったんだそうです。
「こんなに明るくなるなんて思いもせんかった。また、左目も手術してもらうことにするわ」
2度目の手術の後は、はじめての手術後程には感じないそうですが・・・

母のこんなに嬉しそうな声を聞いたのは久しぶりのように思います。
良かったと思う反面、これまで不都合を感じていた母のことを気付かずにいたんだと
親不孝な娘はちょっと反省しました。

それでも、里へ行くと何時も通りに、母の世話を受けてしまう・・・ことになっちゃうんです。