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里の四季


  6月27日





小さな梅の実

幹は大きく裂け、杭で支えられて立つ古木
それでも、今年も
小さいけれどたくさんの実をつけた梅の木

塀の外には出られません
大きなけや木の陰に隠れています。

思い出
昔、(およそ30年前・・・)
家の”にわ”(作業場)が車庫代わりでした。
”にわ”へはちょっと坂になったコンクリートのスロープを登って行かなければなりませんでした。
そのスロープの横に梅の木は立っていました。
運転免許取り立ての頃の私は、”にわ”に入る時、バックで出てくる時
この梅の木が気になって仕方がありませんでした。
ぶつけちゃいけない、寄りすぎちゃいけないと意識すればする程、どんどんすり寄っていき
どうにも動けなくなり、しょっちゅう父に車の移動をしてもらっていました。
そんな事が何回も続いたある日、家に帰ると、父が梅の木の周りの土を掘っていました。
梅の木を植え替えるというのです。
ここにおいては梅の木があまりに可哀想と思ったようです・・・

現在の場所に移植された梅の木が、今も実をつけているのです。