金屋町の町並み マイホームタウン 新保HOUSE

平成24年12月28日
国.重要伝統的建造物群保存地区

高岡城下の建設に際し、殖産興業を目的に、西部金屋(現在の高岡市戸出地区の一部)から鋳物師が招かれ、土地と吹き場が与えられ金屋町が築かれた。

 当初の拝領地は、長さ100間、幅50間であり、鋳物・銅器産業の拡大に併せて、町域も広がりを見せた。特に、近代以降は、住居地・職業の自由、鋳物生産設備の近代化などが要因となり、千保川沿いに次々と大型鋳物工場が建てられるなどした。

 現在は、さまのこが美しい、木造・真壁づくりの町家が建ち並んでいる。意匠的にも、2階左右の袖壁や板葺きの下屋、古格子(2階窓)など、様々な特徴がみられる。

 また、登り梁構造や腕木構造など構造上の違い、内部の間取りの違いなどから、時代ごとの建物の変遷を追うことのできる点も金屋町の町並みの特徴である。

 このほか、主屋・中庭・土蔵・作業場と配し、土蔵を防火帯の役割とするなど、鋳物のまち特有の工夫もみられる。

 




HOME マイホームタウン