2.石器からの移行   マイホームタウン 新保HOUSE 


 銅器発祥の渕源は、人間が地上に台頭し、文化を形成して、継承発展させることを始めた太古の時代に、求めることができる。
 
 それは、今から一万年前に始まった新石器時代が終わって、金属青銅時代が始まる時代に相当する。現代から約5000年前のことである。
 
 その間に、いろいろな器物を造って、かなりの文化的な生活を営んでいた。その作られた器物は精巧で立派であり、また採鉱採石の技術もそして石を削り細工する技術も、それなりに相当進んでいたことは、遺された品物や遺跡を見ることによって、知ることができる。
 
 めのうや紅玉のような首飾りの石は、非常に硬いけれども、これらに精巧な孔があけられていることは、石器時代の人が相当専門化した技術を保有していたことを示している。恐らくハンド・ドリルや弓ドリルなどが使われていたとみられるが、このことはまた火の発生の技術とも深い関連が考えられる。
 
 石器といっても決して軽視できない鋭利さと美しい装飾を備えていて、それなりに石器時代の文化が立派なものであったことがわかる。



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