3.金属文化の発生 | マイホームタウン 新保HOUSE |
金属文化が最初に現れたのは、石器時代の最後すなわち新石器時代あるいは金石併用時代であって、この頃から人間は金属を使用するようになった。しかし石器から金属へと劃然と変化したわけではなく、両者が混用された時代がかなり続いていたことが考えられる。 その中でも、最も始めに金属文明を出現させたのは、西アジアのメソポタミアとみられている。チグリス、ユーフラテス両岸の流域メソポタミアそして、黒海東南方カスピ海よりのアルメニアの地方であろうとされる。これが前4000年の頃で、今から6000年も前のことになる。 アルメニアは、山地であるが、豊富な天然資源に恵まれ、冶金術の根源とみられている。ここと隣接するメソポタミアは、社会的に文化が発達しており、相互交流による文明は一層輝かしいものとなった。 こうした出現が地球上の各地で起こったかも知れないが、歴史の流れは、このオリエントを出発点として世界の各地に伝播発達していったとみられている。 シルクロード以前の昔は、メタルロードであっかのかも知れない。ただここは山岳と砂漠の連続で、途中の都市が離れすぎているので、中国の金属文明の様相は、かなり異質なものになっている。前1500年頃からの殷周時代に、素晴らしい発展をとげていた中国の銅文化を西アジア一源論に結びつけるには、多少無理があるかも知れないが、それでも後には陸路のペルシア交流もあったことであるし、またシルクロード以外にも、沿岸海洋航海が歴史上にも、かなり古くから行われていたことからみても、それ以前の海洋による青銅文明の伝播もじゅうぶん考えられることである。 |
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