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高岡では明治末期から、釜万鋳造所・金森藤平・般若清助などがキュポラを次々と建造し、 その近代化を競う合った。 旧南部鋳造所のキュポラと煙突もその時代を代表するもののひとつで、 大正13年(1924)に建設され平成十二年二月まで稼動していた。 その後、残念ながらキュポラの一部と送風用の風車は失われてしまっている。 現在、金屋町には明治期以降に建てられた伝統的な町家が数多く建ち、 歴史的な町並みが残されているが、 このようなキュポラや煙突は旧南部鋳造所のものだけとなった。 このキュポラ及び煙突は、高岡鋳物発祥の地である 金屋町の近代化の歴史や伝統的な町並みの シンボルとして貴重な遺構であると評価され、 平成十三年十月十二日に国の登録有形文化財と登録された。 |
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