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金屋町鋳物方言集 その三


方 言 解       釈
つきす 鋳型で地ならしの済んだ後に押さえるもの、角の鉄に長い柄のついた棒(鉄)
すたんぷ 「つきす」と同じ。
じならし 鋳型の上のよけいな「まね」を、枠より落して平らにする道具、20cm程の角棒に20本程の釘がついている。(鉄)
かきいた 「じならし」に同じ。
みずふで 水筆、鋳生型の鋳口等に水を引くのに使う筆(鉄)
めふき 竹の節に穴をあけて鋳型(金型)の「まね」の粉を吹き飛ばすゴミ払い道具
おっぱらい 大きいふさふさした太筆(鉄)
まるふで 丸筆、1号〜10号まである。
いたふで 板筆、1号〜10号まである。
ひらふで 板筆と同じものを指す。
いすっぱ 太幅の金箆
やなぎ 細幅の金箆
とうきょうべら 東京箆、箆の短いもの。
おおさかべら 大坂箆、箆の長いもの。
なめくり くねくねと曲がった金箆を指す。
ころし 「まね」を押して平らにする一種の金箆のこと。
ゆぐち 湯口、直接溶けた金属(ゆ)を注ぎ込む口
ゆみち 湯道、湯口からせきに渡る途中の道を指す。
たまり 鋳型の中に入れた「ゆ」を流れよくする所、エクボをなくすために圧をかける。
えくぼ 湯道がうまくいかず金型一杯に湯がまわらず面がでこぼこするさま。
くるみ 中型に塗る黒鉛等を指す。
くろみ 中型に塗る黒鉛等を指す。
きがた 木型、鋳型の原型の事
たねがた 種型、鋳型の原型の事(アルミ又は鉄で出来ているもの)
かながた 金型、鋳型の原型の事(アルミ又は鉄で出来ているもの)
ひらきね 焼型の時に使用する。焼型の焼けた「まね」を焼きが終わってから粉々に砕くときに使うかけや、又きね状の型で先が広がっている。
いろめ 焼型のとき「かこい」の中の型の焼き具合を見る穴
どかん棒 ガス抜き用に利用する物
ずんべ 溶けた鉄の湯が固まらないように鉄の棒でつつく事
ぬけわく 鋳型を作る時の枠板 全般的に指す時
うわがた 「ぬけわく」の上の部分
したがた 「ぬけわく」の下の部分
なかがた 「ぬけわく」の上と下の部分の間にもう一つ入れなければならない時に使用する「わく」(大きい物を鋳出す時)それ以上になると惣型になる。
どうがた 「なかがた」に同じ。
おもし 鋳型の「関口」「湯口」におく鉄の器 どうなつ状の円角の型で穴が「湯口」に当たるようにする。(鉄)
はばき 器物その他の包むような場所の緑の総称
とりめ 円運動によって原型を作る装置の円運動の中心の部分
はまき 外型と中型、中ごのきちっと嵌る所
かたもち 中型と外型とが一定の間隔を保つようにするもの。
はまり 型と型とがずれないように作る型の部分


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