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金屋町鋳物方言集 そのニ


方 言 解       釈
とめぎ 止木、炉より「ゆ」を出す「とめあな」でとめる時に使用する木(若松の木で何回も使用する)
か す 金吹きの時「炉内」で上に出る不純物(アルミ・銅)
の ろ 金吹きの時「炉内」で上に出る不純物(溶解した金属の酸化物)(鉄)
げ ろ 金吹きの時「炉内」の下に残るカス。(金吹きの後に残る物を指す)(銅)
かすあげ るつぼ「炉」の「ゆ」の上にたまる「カス」を取り出す柄(銅)
ろうまい 炉の責任者(金吹きの準備止木の役後始末などする者)(鉄)
の む 「ゆ」が鋳型の中に入る事、 よく吸い込んだ事を指す。
ゆずら 「ゆ」の表面を指す。(炉の中で)
ばいぎ 薪、燃料(松の割木)
さらあわせ 新しい地金と新しい他の地金を同時に溶解する。(鉄・銅)
にばん 古い地金を溶解する事
いこみ 「ゆ」を鋳型の中に流し込む事を指す。
ゆくみ 炉より溶けた鉄・銅を汲む長手の器柄(一人用)(鉄・銅)
こゆくみ 炉より溶けた鉄・銅を汲む長手の器柄(一人用)(鉄・銅)
りんだい 炉より溶けた鉄・銅を汲む器、器を載せたり運ぶ台(二人用)(鉄・銅)
とりべ 炉より溶けた鉄・銅を汲む器、 大型(機械)(鉄)
へ な 粘土
が ま 粘土
ま ね 砂と粘土を混ぜた土(鋳型を作る時に使用)(銅)
たまつち 「まね」と同性質だが荒いもの。
なかまね 「まね」と同性質だが荒いもの。
かんつち 粘土に和紙を入れて臼でついた土
きんつち 粘土に絹を入れて臼でついた土
はじろ 粘土を水で溶かした土
はじる 粘土を水で溶かした土
かんつつ かんつちの事
きんつつ きんつちの事
あらつち 鋳型の外部を構成し、型の圧力に耐える厚味を作る土
あげまね 惣型を挽くときなど最後の仕上げ肌にする時に使用する粘土液
かなやごん 庄川、小矢部川の砂と粘土を混ぜて火で焼き、レンガ又は瓦状にして鋳型を作
る土
ご ん 「かなやごん」に同じで工場内(鋳造所)で指す時使用する言葉
かた場 鋳造所の中で鋳型の置く場所(座)(鉄)
鋳造所の中で鋳型の置く場所
むせき 「かたば」で鋳型を並べた時、鋳型と鋳型の間に入れて平らにする。
又「まね」を埋めることを指す。
が め 鋳型の(鋳造)上の蓋、惣型の時に使用する。
とおし 「まね」を細かくして鋳型の上に篩う道具
ふ り 「まね」を極細かくして鋳型の上に篩って「まね」を落す道具
ふるい 篩い。「まね」を極細かくして鋳型の上に篩って「まね」を落す道具
なかとおし 「とおし」より荒く二人で篩う道具
せ き 生型で平入れの場合に湯口(関口)より金型までの所を指す。
せきぐち 関口、鋳型の中に「ゆ」を入れる穴、生型のとき使用
せきはし 鋳型に直接付いている湯道の事
せきぼお 関棒、ゆ穴(湯道)を作るパイプ状の棒
せきいた 関板、鋳型の「せき口」の上に「穴の上」ゴミの入らないように、
蓋をする板又は紙、(ハガキを使用する所が多かった)(鉄)


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