雑学のページ 談話のtopへ戻る

金屋町鋳物方言集 その一


  方 言              解       釈
いものや 鋳造所 (一般的な呼び名)
はったや 鋳造所 (火鉢、びんかけ等の銅合金を主とした鋳造所)
どうきや 旧市内では鋳造所でなく銅器販売店を指し、旧市外では鋳造所、銅器販売店着色等銅器関係全てを指す。
かこうや 加工屋、鋳造所と販売店を除く研磨、着色、彫金、仕上げ、溶接の5職種を指す。(戦後組合が出来てよりの名称)
みがきや 研磨所、
いろつけや 着色所、
いろもんや 地金商、非鉄金属商又銅合金を主とした鋳造所を指す場合もある。
ばふや 研磨所、(昭和20年頃までの呼び方)
ぞうがんや 彫金、(金・銀線を嵌め込むこと、或いは肉出し等をする専門の職人)
ちょうきんや 彫金、素彫りだけ又深彫等を専門とする職人を指すが、戦後は職人の減少で「ぞうがん」「ちょうきん」が一緒の意味を持つようになった。
しあげや 仕上げを専門とする職人の所
かんじぁや 鉄工所、町工場・家内工場を指す。
のかんじぁや 農道具を専門に製作する家を指す。(鍬、鋤、鎌)
ちょんちょん 彫金業、昭和20年頃まで使用する。(あの家はチョンチョンしている)
かんかん 彫金、象嵌(金屋のカンカン屋か)
ろくろし 鋳造所の主な職人、「せんがけ」が一番大切な仕事であった。
でんきみがき 「ばふや」の前身名、鋳造所のろくろより分業した最初の呼び方。明治42年より高岡の畠山氏が始めた。
からかね 銅合金を主とした鋳造物を指す。(青銅唐金)
いろもの 銅合金を主とした鋳造物を指す。
ぞ く 鉄を主とした鋳造物を指す。
しろもの アルミニウムを主とした鋳造物を指す。
か め 溶解炉、 炉、(明治末期までこの言葉を使用した)(銅)
溶解炉、 炉、(一般的な呼び方)
ほ ど 溶解炉、 炉、
るつぼ 炉、(銅合金の場合)
こしき 炉、(鉄物の場合)
こおすけ 溶解炉、炉、(鉄物の場合)
もったる 炉のつなぎ目にに塗る泥、(レンガの粉)
しろこ 炉の内側のレンガを組む時に使う。(つなぎのガマ)
ふ き 金吹き、(鉄銅を溶かす事、炉に火を入れる事)(鉄・銅)
かねふき 金吹き、(鉄銅を溶かす事、炉に火を入れる事)(鉄・銅)
ふ き  焼型の場合で型を枠に入れて焼く時も言う。(銅)
でふき 出吹、大きい銅像等を鋳造する折、現場に出向いて吹く事を言う。(例、金沢市兼六公園の武尊像など)
炉の中で溶けた金属を指す。(アルミ・鉄・銅)
お ゆ 炉の中で溶けた金属を指す。(アルミ・鉄・銅)
そうがた 双型、総型又は惣型、
たたら 炉に風を送る道具(明治末期頃まで使用)
ふいご 吹子、鞴、炉に風を送る道具
いたど 板戸、たたらを踏む人達
かざあな 風穴、炉のガスを抜く穴(炉によって異なるが2〜3ケあり)
あがり 炉のガスを抜く穴
とめあな 炉より「ゆ」を出す口



雑学談Topへ戻る談話topへ ページの上へ戻る