「ヤガエー」の秘話 弥栄節の唄のなかで、「ヤガエ〜」と合いの手をいれるけど、なにか言われがあるのですか? 弥栄節は「やがえふ」とも言うから、題名からとって「やがえー」というと言われる。けど、こんな話もあるがや。弥栄節はたたら吹きの仕事のときに生まれた唄だということは知っとるね。 単調な仕事なので、疲れを紛らわせるとか、踏み込むときの調子を合わせるために唄われていたと聞いています そのたたらを踏んでいた職人さんが高町(歓楽街)へ遊びにいくと、汚いので女の人から「やがやー(いやだー)」「やがやー」と言われたことを唄い込んだそうだ。 たたらを踏んでいたのは若いもんやった。というより少年と言うたほうがいいな。当時は子供のころから仕事して賃金もらっていた。「いやがやー」と言われたことがよっぽど頭にひっかかたんだろうね。 私達が子供のころ、弥栄節の踊りの練習していて疲れてくると、男の子達は「やだねー」とあいのてをいれてました。 あはは、合いの手とはそんな感じのものだと思うよ。 弥栄節の踊りは昭和天皇の御大典のときに踊ったのが最初だ。 |